


外反母趾とは、足の親指が人差し指の方へと曲がって関節(第一中足趾関節)が変形した症状のことを言います。多くの人が勘違いをしている、足の付け根の骨が出てくることではありません。
医学的には、外反母趾の症状は外反母趾角(HV角)が15度以上になった状態のことを指します。 欧米などのもともと靴を履く文化がある国では外反母趾の症状は古くから報告されており、200年ほど前から施術の対象とされています。 日本でも近年靴生活になったことや女性が社会に出て働くことが多くなったことで、患者数は急増しつつあります。 また、少し前までは先の細いハイヒールを履いている女性に症状が出やすいと考えられていましたが、最近では男性や子どもでも発症しています。 |
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1.靭帯性外反母趾
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足先の横アーチを支えている靭帯(横中足靭帯)が緩んでしまうことで、親指が小指側に曲がるパターンです。親指そのものが大きく曲がっているのが特徴です。
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2.仮骨性外反母趾
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親指はあまり曲がっていないものの、親指の付け根の骨だけが異常に発育して出っ張り曲がったようにみえるパターンです。
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3.混合性外反母趾
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靭帯性外反母趾と仮骨性外反母趾が合併しているパターンです。特徴は中年以降の女性に多く発生することです。
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4.ハンマートゥ性外反母趾
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生まれつき指が長すぎたり、ハンマーのように縮こまっていたり、上を向きすぎていたりする人に起こりやすいパターンです。足指が極端に浮いていて且つ縮こまっているため、足裏の指の付け根部分の横幅が広く皮膚も肥厚しています。特徴は外見からも足指が非常に弱々しく見えることです。
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5.病変性外反母趾
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リウマチ、へバーデン結節などの病的要素や、事故やケガが加わって著しい変形や脱臼を伴っているパターンのものです。形を治すには手術以外には困難であり、またその手術も成功率が極めて低く再発も免れないタイプで、特徴は他の種類の外反母趾とは区別して考えなければいけないことです。
リウマチやへバーデン結節による病変性外反母趾は、早めのテーピングで形を整えて著しい変形への進行を防ぐことが重要です。 |
エジプト型
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ギリシャ型
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スクエア型
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足の親指が一番長く、小指にむけて短くなる形です。日本人の約70%がこのエジプト型と言われています。エジプト型は外反母趾になりやすい足型です。
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人差し指が足の親指より長い形です。指が曲がりやすく、ハンマートゥになりやすい足型です。
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親指から中指までがほぼ同じ長さで四角に近い形です。日本人では珍しい足型です。
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『Hohmann運動』
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一般のよく知られる運動療法です。左右の親指にゴムバンドをひっかけ、両足を扇形に広げるストレッチで、外反母趾で固くなってしまった親指の関節や周囲の筋肉を柔らかくします。
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『タオルギャザー』
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タオルを足元において、指の力だけでタオルを端から手繰り寄せる運動です。足裏や足指の筋肉を鍛え、外反母趾や偏平足の症状を改善します。足底や足指の筋力を保つ効果もあるとされています。
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Q
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どれくらいのペースで通えばいいですか?
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A
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週2回の施術及びテーピングの張り替えが理想的です。衛生的にもそのくらいが最低限
ではないかと思いますが、予定があり来院できない等の場合は、 最低でも週1回の施術・張り替えをお願いしております。 |
Q
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テーピングをした状態で、お風呂に入れますか?
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A
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はい、入れます。当院のテープは撥水性もよく、すぐ剥がれたりする事はありません。
しかし、長持ちさせるためにはなるべくであれば濡らさない方が理想的なため、気になる方はビニール袋をかぶせるなどの対策はされても良いと思います。 また、かゆみ等の皮膚症状が出た場合はすぐ外して頂くようにお伝えしております。 |
Q
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テーピングをした状態で、靴を履いて帰れますか?
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A
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はい。かなり薄く力強いテープを使用しています。
そのまま、靴下を履いたうえで普段の靴を履いてお帰り頂けます。 |